原爆投下に関するアメリカ政府の公式声明(1945年8月)

 

 広島への原爆投下に関するトルーマン大統領の声明(ホワイトハウスで新聞発表、1945.8.6)

 16時間前、アメリカの一航空機が、日本陸軍の重要基地である広島に対して一個の爆弾を投下した。この爆弾はTNT火薬2万トン以上の威力を持ち、また戦争の歴史上これまで使われたことのある爆弾の中で最大のものであった。英国の“グランド・スラム”爆弾の2千倍以上の威力を持つものである。日本は開戦にあたり、パール・ハーバーを空襲したが、いまや、何十倍もの報復を受けたのである。しかも戦争はまだ終わっていない。
 これは原子爆弾である。原子爆弾は宇宙の根源的な力を応用したものである。極東の戦争責任者たる日本に対して太陽の原動力ともなっている力を放出したのである。
(White House Press, Release, Aug. 6. 1945)
     原文掲載サイト<https://www.trumanlibrary.org/publicpapers/index.php?pid=100>(ハリー・S・トルーマン図書館・博物館ウェブサイト)


 ポツダム会議に関するアメリカ国民へのラジオ報告(ホワイトハウスで放送、1945.8.9)

 私は、ベルリンから帰国したばかりであります。ドイツ人が世界支配を意図したあの都市からです。──ベルリンでの会議は、勝利がヨーロッパでかちとられて以来、偉大な連合国の最初の会議でした。われわれの思いは、いまや日本における勝利の日に向けられています。
 世界は、最初の原爆が軍事基地である広島に投下されたことに注目するでしょう。それは、われわれがこの最初の攻撃において、民間人の殺戮をできるだけ避けたかったからです。もし日本が降伏しないならば、爆弾は日本の軍需工業施設に投下されなければならなくなるでしょう。そうなれば、不幸にして、多数の民間人の生命が失われるでしょう。
 原爆を獲得したので、われわれはそれを使用しました。われわれは、パール・ハーバーにおいて無警告でわれわれを攻撃したものたち、アメリカの捕虜を餓死させ、殴打し、処刑したものたちに対して、戦争の国際法に従うすべての虚飾をもかなぐり捨てたものたちに対して、原子爆弾を使用したのです。戦争の苦痛の期間を短くするために、若いアメリカ人の多数の生命を救うために、それを使用したのです。
 われわれは、日本の戦争遂行能力を完全に破壊するまで、原子爆弾をひきつづき使用するでありましょう。日本人が降伏してはじめて、われわれはその使用をやめるでしょう。
 原子爆弾はあまりにも危険であるために、無法な世界にずさんに放置しておくことはできません。まさにそのために、原子爆弾の生産の秘密を握っているイギリス、カナダ、合衆国は、われわれ自身および世界の人々を全面破壊の危険から守るために、爆弾を管理する手段が確立されるまでは、その秘密を明かすことを意図していないのです。
 われわれは、この新しい力の誤った使用を阻止し、それを人類に対する奉仕の経路に導き入れるために、みずからがその受託者とならなければなりません。それは、われわれに課せられた畏敬すべき責任であります。
(Public Papers of the Presidents, Washington, 1961)
     原文掲載サイト<https://www.trumanlibrary.org/publicpapers/index.php?pid=104>(ハリー・S・トルーマン図書館・博物館ウェブサイト)


トルーマン大統領の水爆製造命令(米原子力委員会宛、1950.1.31)

 予想されるいかなる侵略者からもわが国を防衛できるように配慮することは、三軍最高司令官として私の責任の一部である。私は、原子力委員会に対し、水素爆弾ないし超爆弾を含むあらゆる型の原子兵器に関する作業を継続するよう指令した。
 作業は、原子兵器の分野における他の作業と同様に、平和と安全のためのわれわれの計画全体の目的に矛盾しない基礎に立って遂行され。今後も遂行されるであろう。われわれは作業を、満足すべき国際原子力管理計画が確立されるまで継続するであろう。
     原文掲載サイト<https://www.trumanlibrary.org/publicpapers/index.php?pid=642>(ハリー・S・トルーマン図書館・博物館ウェブサイト)

 《杉江栄一・樅木貞雄編著「国際関係資料集」(法律文化社 1997.11.20発行)より引用しました。》

 「Statement by the President, August 6, 1945」の全文の翻訳(枯葉氏による/プロジェクト杉田玄白サイト)<http://www1.bbiq.jp/kareha/trans/html/statement_by_the_president,_august_6,_1945.html>
  米機の新型爆彈による攻撃に対する抗議文(昭和20年8月10日)
  トルーマンと原爆投下(新聞記事から)
  【参考資料集】
アクセスカウン ター W16