ひとりごとのつまったかみぶくろ


ボーイスカウト活動プログラムの紹介



 私のスカウト時代の経験、またリーダーになってからの経験を通して、例えばキャンプにしても数え切れないほど計画し、実施した経験があるわけですが、これらの経験が、既に中年の大人になってしまった私自身の実生活に、今でも心地よい潤いを与えています。

 ボーイスカウトの活動から今は離れていますが、ボランティアとしていくつかの団体のイベントなどのお手伝いをすることがあり、その中でかつての経験が役に立っていることが多いわけです。

 そこで、ここでは、ボーイスカウト活動のプログラムの例を紹介することにします。

 ここで紹介するプログラムは、私自身の試行錯誤を通して構築してきたものであり、B−Pが築いてきたものや日本連盟が推奨、期待しているものとは違っているところが多いと思います。もし問題があると感じられたら、指摘していただけることを願っております。


             キャンプ

             ハイキング

             隊集会


 総じて言えることと思いますが、ボーイスカウトのプログラムは、身近にあるものを工夫しての遊び、趣味、生活の中の課業、その道の専門家や大人が職業の中で行うこと等を、ゲームとして取り組み、体験することです。これらの体験は、子どもにあこがれを抱かせることにとても役立ちます。

 すなわち、(1)習うことへのあこがれ、学ぶことへのあこがれ ― 一つひとつの課目の達成をとおして、まねをする・教えを請う・調べる・検証する等の学ぶ技術を獲得していきます。この経験を繰り返すことにより、書籍、百科事典、新聞、テレビ、図書館、インターネット等の活用、更には社会や自然の中から知識や知恵を引き出す方法に気付き、その習慣が確立していきます。これに以下に記す(2)と(3)の機能が絡み合うことにより、更に強化され、習うことや学ぶことがあこがれになっていくことでしょう。人の学ぶ場が、学校だけではなく、学校とは違う学習の場や方法があるということを知った愉快さは、人生を希望に満ちた豊かなものにしてくれることでしょう。

 (2)自分ができることへのあこがれ、自分でできることへのあこがれ ― 適切な課題設定、多彩な選択肢設定により、やってみたいと思っていたことが、またそれまでできなかったことが、大人や仲間の励ましやサポートを得て、また自分の力で、できた。できるようになった。そしてそれが評価され、皆に称賛された。このような体験が、次には、実生活の中のことで、やってみたい、できるようになりたいという欲求へと発展していきます。同時に、それをするチャンスを与えてほしいという欲求にも発展していきます。それは更に、そのチャンスを自分で開拓する力、自らものごとにチャレンジする力へと発展していくことになるでしょう。

 (3)大人に対するあこがれ、大人になることへのあこがれ ― ボーイスカウトには、自分が望んだとき、また困ったとき、サポートしてくれる善意の大人が周りにいます。その大人のサポートによって問題解決できたという体験が、大人への感謝の気持ちと尊敬の気持ちを芽生えさせることになります。更に自分の将来のこととして、そのような大人(その知識や技能を持った大人であり、人をサポートできる大人)になりたいという欲求、なるんだという決意に発展していくことでしょう。



 [ 1998. 6.20 登載] 
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