ひとりごとのつまったかみぶくろ



環境パトロールボランティア



 私は、少年時代から、ボーイスカウトの活動で、ハイキングをする機会は多かったわけです。特に里山探索が好きでした。そんな山道を歩いていると、ちょくちょくごみが捨ててあるところに出くわしたものでした。いわゆる不法投棄ですね。道路わきに、一箇所に、あたかも共同のごみ捨て場であるかのように山になっているのですね。電気製品、ソファー、布団、木材、諸々。その多さには驚いたものです。また、山の中腹の、人はめったに通らないはずの場所で、ごみ、いや男性雑誌が散乱しているところに、意外とよく出くわしました。どうしてこうなるのかなと、想像するのも面白いのですが、そうとばかり言っておれません。このまま見過ごして通り過ぎてしまってよいものだろうか。一応ボーイスカウトだし。でも拾っていくわけにもいかないし…。あなたならどうしますか。結局は、見て見ぬふり。通り過ぎていきました。その後も、そんな不法投棄に出くわすたびに心を痛めていたものです。

 コンクリート片の混じった瓦礫が、不自然に、山道の脇に積み上げてあるのを、時々目にしました。その当時は、何だろうと思うだけでしたが、後になり、ダンプが建築廃材を不法に捨てていったものらしいということを知りました。

 いつごろでしたか、ごみの処理は市町村の仕事だから、役場に届ければいいのだと気づきました。その後は、ハイキングの途中で不法投棄らしきごみ等を見つけた場合、目に余るものについては、翌日、役場に電話を入れ、状況を伝えました。でも、その電話をかけるのは、相当度胸が要りましたよ。これはおせっかいだという確信はありましたし。役場の人の応対もさまざまでしたし。

 ということで、過去を振り返ると、結構、おせっかいをやってきてしまったなと、時々、フラッシュバックのように、恥ずかしい思いがぶり返します。でも、この体験というか度胸が、今日、廃棄物の不法投棄らしきものを目にしたとき、通報ということを安易にしてしまう変な根性を持ってしまいました。これを、環境パトロールボランティアなんて名前を付けるのはおこがましいでしょうか。

 今はEメールがあるから、結構、気楽に通報ができます。

 里山への家具類の不法投棄は、昔と比べたら、かなり減ったと感じています。時代が変わり、人々のマナーが良くなったのか、行政の監視が行き届くようになったのか。今は、ごみの山に出くわすことは稀です。でも、冷蔵庫やテレビ、はたまた自動車が、と、単体で、さりげなく捨ててあるのが増えてきたように思います。

 里山のふもとには、古タイヤが山積みのところ、廃車した自動車が積み上げてあるところを、よく目にします。ハイキングの課題としてインタビューしたことがありました。ほとんどが輸出品に生まれ変わるとのことですね。

 最終処分場については、規制がかかっているところが多く、なかなか近づけません。日本全体で、あと数年で満杯と報道されているわけですが、一度その実態を目にしたいですね。かつて、最終処分場の下方の水路で、きっとそこから染み出した水が流れ出していたのだと思うのですが、雨上がりに、かなり濁った水が流れているのを見たことがあります。大丈夫かなと思ってしまいました。

 岐阜市や豊島などの産業廃棄物大量不法投棄事件は有名になってしまいましたが、悲しいことですね。これらがどのように発見され行政に伝わったのかはよく調べていませんが、もっと早く発見、通報され、行政の早期の把握のもと、迅速な対処がなされておれば、現在伝えられているようなごたごた劇にはならなかったと思います。不法投棄問題についても、早期発見、早期対処というのが、大切なキーワードのようです。だから、この問題に関心を持ち、そのようなものを見つけたときに適切な対処と協力ができる市民の出現が望まれていると思います。

 ということで、物好きの私としては、一度でいいから、隠れている不法投棄現場を見つけてみたいと思っている節があります。休日なんかには、一人でドライブに出かけては、林道などを走り回るということが多いです。これが私の日ごろのストレス解消法のひとつにもしているものだから、始末が悪いですね。怪しい人と思われちゃいますね。

 参考になりそうな情報がありましたら、教えていただけることを願っています。ありがとうございました。(2006.5.5)

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